日常的に車を運転している方もいらっしゃると思いますが、運転中の紫外線対策ってやってますか?
エアコンが効いていて暑くないし、窓も閉めているからと言って、紫外線の対策はやらなくて大丈夫でしょうか。
実は車の中でも紫外線の対策は必要になります。
気を付けないと、運転していたらいつの間にか日焼けしていた、なんてことにもなりかねません。
車の中での紫外線対策とはどんなものがあるのかご存知ですか?
そこで今回は、運転中の紫外線対策についてご紹介します。
目次
運転中の紫外線対策は必要?
車の運転中には紫外線の対策は必要でしょうか。
屋根が付いているしガラスで囲まれているし、直射日光を受けないから大丈夫、と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、紫外線にはガラスを通過してくるものもあります。
紫外線は車内にも入ってくる?
紫外線の中でもA波と言われる紫外線はガラスを通過し、車内にも入ってきます。
紫外線は波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。
このうち地上に届くのは紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の2種類です。
紫外線B波(UVB)とは、長時間の日光浴により肌が真っ赤に焼けたりする日焼けの原因となる紫外線です。
UVBはエネルギーが強くシミやそばかす、皮膚ガンの原因にもなりますが、波長が短いため、紫外線A波(UVA)よりも地上に到達する量は少なく、全紫外線量の約10%ということです。
一方の紫外線A波(UVA)は日焼けにはなりにくいですが、シミやしわやたるみの発生に大きく関係していることが近年の研究で明らかになってきました。
紫外線A波(UVA)はオゾン層を通り抜けやすく、また雲やガラスも通り抜けやすいという性質を持っています。
ベテランのトラック運転手が顔の半分だけ歳をとった話
28年間トラックの運転手として勤めていたというある男性は、顔の左半分だけがシワシワ・・・
顔の左右で見た目の年齢も違うほどに、左側だけシミ、シワ、たるみなどの老化現象が現れていました。
検査を行ったところ、この男性は顔の片側だけ皮膚日射病になっており、肌の隆起を目立たせる角質が増え、毛穴が開いて黒にきびができ、顔面生皮膚疾患を起こしていました。
しかも、男性は運転中にきちんと窓を閉めていたということです。
このように、紫外線A波はトラックの窓ガラスを通り抜け、肌の外皮と真皮の上層に浸透してしまいます。
肌が慢性的に紫外線A波へさらされると、弾力繊維が破壊されて外皮と角質層が厚くなることがあります。
紫外線A波は日焼けにはなりにくいので、赤くなったり痛くなったりすることなく、いつの間にかダメージを蓄積していく可能性があります。
紫外線A波って恐ろしいですね。
車の中だからと油断することなく、屋外同様に紫外線対策をしたいですね。
車の紫外線対策はUVカットフィルムがいい?
では、運転中の紫外線対策とはどんな方法があるのでしょうか。
車の中の紫外線対策で最も効果があるのは、車の窓ガラスにUVカットフィルムを貼ることです。
最近の車の窓ガラスはUVカットガラスになっています。
ですが、UVカット率は車種や年式によって違います。
まして中古車ともなるとUVカットになっていないなんてことも。
また運転席側や助手席側のドアガラスはフロントガラスよりも紫外線を透過させてしまうようです。
フロントガラスは99%など高いUVカット率のものもありますが、ドアガラスは技術的に難しいとのこと。
このような場合は、UVカットフィルムを貼ることで紫外線をカットできます。
UVカットスプレー
車の窓のUVカット対策としては、スプレーを使用するという方法もあります。
車の窓用のUVカットスプレーが売られています。
使い方は簡単、窓に吹きかけて伸ばしていきます。
また、UVカットクリーナーもあります。
こちらは窓を磨くように塗っていきます。
クリーム状なので窓ガラスになじみやすいです。
1~2か月くらい効果があります。
時間がたったら塗りなおしは必要ですが、費用などを考えるとUVカットフィルムを張るより手ごろです。
フィルムに色が付いていると車検を通らない?
ここで注意なのが、フィルムが色が付いている場合に車検を通らない可能性があるというところです。
自動車の窓ガラスは走行時の安全性を確保するため、フロントガラスと運転席・助手席のドアガラスにフィルム貼る場合、フィルムを貼った状態の可視光線透過率が70%以上でなくてはならないというように「道路輸送車輌の保安基準」により定められています。
なので、フィルムに色が付いていると車検を通らなくなるかもしれません。
なので、フィルムを選ぶ際は、透明なものがオススメです。
また、可視光線透過率の高いフィルムを使っていたとしても、車種によって透過率も異なりますし、フィルムと車のガラスとの組み合わせでも透過率は変わってくることがあります。
そのため、車検の際にフィルムをはがさなければならなくなる場合もあります。
必ず施工時や車検時には可視光線透過率測定器で計測するようにしましょう。
車に吸盤で取り付けるサンシェードはダメ?
吸盤で取り付けるサンシェードってありますよね。
駐車している際に使用することで、ダッシュボードやハンドルを直射日光から守り、温度の上昇を抑えてくれます。
このサンシェード、運転中につけたら紫外線対策にならないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、車の走行中に運転席と助手席の窓にサンシェードやカーテン等をつけることは、道路交通法で禁止されています。
そのため、運転中の紫外線対策には使えません。
運転中に取り付けるなら、後ろの座席の窓にしておきましょう。
車の中で使うUVカットグッズ
UVカットフィルムを張ったとしても、紫外線カット率は100%ではありません。
やはり運転中に長時間紫外線を浴びると、お肌に影響は出てしまいます。
車の中の紫外線対策としてあとできることは、運転手自身が紫外線対策することになります。
日焼け止め
UVカットフィルムを張ったうえでの紫外線対策としては、日焼け止めを塗るのが一番確実です。
いずれにせよ、車から降りれば日光に当たることになりますので、乗車中以外の紫外線対策として日焼け止めを塗っておくことはおすすめです。
車内はエアコンが効いていると思うので汗はかかないかもしれませんが、それでも日焼け止めの効果は時間とともに薄れるので、3時間くらいで塗りなおすと良いですね。
手袋・アームカバー
車で運転していると、腕や手の甲などが日焼けすることがあります。
手袋やアームカバーなどを利用する方も多いようです。
長袖を着ているときは短い手袋、半袖を着ているときは長い手袋、というように使い分けてもいいですよね。
サングラス
紫外線は目にも悪い影響があります。
長時間にわたって強い紫外線を浴びる場合、白内障や黄斑変性症や翼状片や瞼裂斑などの病気を引き起こす可能性があります。
運転のことを考えると、UVカットよりも眩しさという点でサングラスが必要かもしれません。
紫外線も眩しさも対応するという意味で、UVカットの偏光サングラスがオススメです。
まとめ
運転中の紫外線対策についてご紹介しました。
窓を閉めていても車の中に紫外線は入ってきますので、車内でも車外と同じように紫外線対策をしたいものです。
一番効果的なのは、車の窓ガラスにUVカットフィルムを貼ることです。
最近の車はすでにUVカットガラスになっているものが多いですが、運転席側や助手席側のドアガラスはフロントガラスよりも紫外線を透過させてしまいます。
なので、運転席と助手席のドアガラスだけでもUVカットフィルムを貼るだけでもカット率は上がると思います。
また、中古車でUVカットガラスでない場合は、フロントガラスも検討してみても良いですね。
但し、可視光線透過率が70%を下回ると車検を通らなくなるので注意が必要です。
UVカットフィルムを張ったとしても、まだ紫外線は車内へ入ってきますので、日焼け止めやアームカバーやサングラスでカバーしましょう。
長時間紫外線を浴びていつの間にか日焼けしていたなんてことのないように、しっかり対策して楽しいドライブにしたいですね。