見た目年齢が高く見られてしまうほうれい線を少しでも薄くしたいと、顔の筋肉のトレーニングをされている方は多いと思います。
このトレーニングによってほうれい線が目立たなくなったという意見も多く見られますが、中には逆効果だったという意見もあります。
ほうれい線を改善しようとしているのに更に深くなってしまうなんて耐えられないですよね。
そこで今回は、ほうれい線対策の顔筋トレーニングが逆効果になるケースについてご紹介します。
目次
ほうれい線対策の顔筋トレーニングは逆効果?
老け顔に見られるほうれい線は誰でも消してしまいたいものです。
そんなほうれい線を少しでも薄くするために効果があると言われる、顔の筋力トレーニングや皮膚のマッサージなどがいろいろあります。
ですが、これらのトレーニングやマッサージをしても効果が無かった、むしろ逆効果だという方もいらっしゃいます。
特に有名な舌回しについてはいろいろと意見が見られます。
- 舌回しをしていたらほうれい線が濃くなったような気がする。
最近ほうれい線が気になってきたため舌回しを3日ほどしているが、ほうれい線が薄くなるどころか濃くなったように思う。 - ほうれい線対策のために、最近よく聞く舌回しとかありますよね。わたしあれすると逆にくっきり出てくるんですけど。
- 顔痩せのため たまに舌回ししていたが、ほうれい線がどんどんくっきりしてきて年齢が上がったからかなと思っていたが、もしかして舌回しのせいだったのか…。
たるみを無くしてほうれい線を薄くするために毎日頑張っても実は逆効果だったら大変です。
どのような場合に逆効果になってしまうのか、確認してみましょう。
舌回し体操がほうれい線の改善に逆効果になるケースとは
若返りに有効として広く知られている「舌回し」「ベロ回し」のエクササイズについて、やってみたけど逆効果だったという意見が見られます。
本当に逆効果なのでしょうか、まずは舌回し体操について見てみましょう。
舌回し体操とは
男女問わず気になる顔のたるみですが、フェイスラインをすっきりさせる体操として効果があると言われているエクササイズが、いわゆる「舌回し」体操です。
日本歯科大学新潟生命歯学部の小出馨教授が考案したということです。
本も出されています。
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また、宝田歯科院長の宝田恭子先生によって舌回しは広く知られるようになりました。
私もテレビで宝田恭子先生を見て知ったような記憶があります。
そして、よしもとの美容番長ことシルクさんによって認知度が更に高くなったのではないでしょうか。
舌回し体操は、口を閉じた状態で舌を歯茎をなぞるようにぐるりと回すものです。
これにより、口の周りの筋肉を鍛え、リンパの流れを促す効果があるということです。
また、耳下腺が刺激されてパロチンという成長ホルモンの一種が分泌されることで、肌の新陳代謝が高まることも期待できるようです。
舌回し体操については医学的にも評価されているらしく、調べたところでは歯科医の方で否定している意見は見当たりませんでした。
このようにいろいろな良い効果があるとされている舌回しですが、逆効果になることはあるのでしょうか。
ほうれい線対策としての舌回し体操
舌回し体操は、舌の力が強くなり、唾液の分泌が良くなる、という効果があります。
唾液の分泌により、食べ物の消化を助けたり、虫歯や歯周病の原因となる菌の繁殖を予防する効果が期待できます。
また、口や頭、首、あごなど70種類の筋肉を鍛えることで、咀嚼力が向上する効果もあります。
その効果の中に、たるんでいた顔の筋肉が引き締まることで、ほうれい線が目立たなくなるという効果も期待できるということです。
つまり、舌回しがほうれい線に効果がある人は、
- 舌回しで鍛えられる筋肉の衰えが原因である人
ということになります。
そして、舌回しがほうれい線に効果が無い人は、
- 舌回しで鍛えられない筋肉の衰えが原因である人
- そもそも顔の筋肉の衰え以外が原因である人
となります。
顔の筋力の衰えはほうれい線が目立つ原因の1つではありますが、他にも
- 加齢による皮膚のたるみ
- 紫外線の影響
- ストレスや生活習慣の影響
- お肌の乾燥
- 脂肪の付きすぎ
- 肩甲骨
- 運動不足
などなど、いろいろとあります。
顔の筋力が正常であったとしても、他の要因があれば効果は出ないことが考えられます。
ほうれい線対策としての舌回し体操が逆効果になるケースとは
舌回しがほうれい線に効果があるのは、顔の筋力低下がほうれい線の原因である場合になります。
ですが、乾燥や紫外線や肌の影響不足などによる皮膚のたるみが原因の場合、トレーニングにより顔の皮膚を動かすことによって、むしろ皮膚が伸びてしまい、たるみが大きくなってしまう可能性も考えられます。
その場合、まずは皮膚の状態を改善することから先に取り掛かった方が良いでしょう。
また、元々口元の皮膚が薄くてハリが無い方の場合、口の周りの筋肉との差が目立ち、ほうれい線も目立ってしまうことも考えられます。
このような方には舌回しは向いていないかもしれませんね。
そして、いずれにせよやりすぎは禁物です。
やりすぎて顔の筋肉を硬くしすぎてはリンパの流れが悪くなることにもつながりかねません。
適度に実践することを心掛けましょう。
表情筋トレーニングのやりすぎはほうれい線の改善に逆効果
また、表情筋のトレーニングもやりすぎると逆効果になる場合がありますので注意が必要です。
みなさん、若いころは表情筋の筋力に負けないほど肌にハリや弾力があったと思います。
ですが、歳を重ねて肌の弾力が失われると、表情筋の筋力に負けてシワができやすくなってしまうということです。
ここで更に筋力を鍛えると、シワが更に深くなってしまうことになります。
このように、顔の筋力を部分的に強くすることは、シワを深くしてしまうことになりかねません。
美容治療の場合、筋肉をリラックスした状態にするボトックス注射などがありますが、これによりシワを作らなくする効果があるということです。
もちろん、筋力が低下していると皮膚や脂肪をしっかり支えることもできず頬が下がってしまいます。
なので、顔の筋力が低下しないよう維持することを目指して、やりすぎないように気を付けましょう。
表情を豊かにし、筋肉は硬くせず、むしろリラックスさせることを心掛けた方が良さそうですね。
ほうれい線のマッサージもやりすぎは逆効果
ほうれい線対策のマッサージも逆効果になるという話も聞きますよね。
血流やリンパの流れを改善するために行うものが多いようです。
顔の皮膚のマッサージは、あまりやりすぎると皮膚が伸びてしまい、むしろたるみがひどくなってしまいます。
また、強く擦ることでシワやシミの原因にもなります。
なので結局のところ、ほどほどにやりましょう、ということです。
何事もやりすぎは禁物です。
以下のようにすることで皮膚に負担をかけずにリンパをケアすることもできます。
まとめ
ほうれい線対策の顔筋トレーニングが逆効果になるケースについてご紹介しました。
舌回し体操については医学的に批判する意見は見られません。
舌回し体操がほうれい線の改善に効果が無い、あるいはむしろ逆効果な場合は、ほうれい線が目立った原因が舌回しで得られる効果と違うところにあるためだと考えられます。
ほうれい線が目立つ原因は他にもありますので、舌回し以外の方法で改善していくことをオススメします。
また、他の表情筋トレーニングについても、やりすぎるとむしろ悪化させてしまうことになってしまいます。
肌のハリが表情筋の筋力に負けてしまうとシワができてしまいます。
表情筋のトレーニングはあくまで、顔の筋力が低下することでほうれい線ができてしまわないよう維持することを目指すのが良いでしょう。
何事もやりすぎは禁物です。
適度に行ってバランスよく整えていきたいものですね。