大事なお子さんの成長を祝って飾られてきた五月人形にも、その役目を終えるときが来ます。
小さいころは喜んで飾った五月人形もお子さんが大きくなると興味が無くなってきますよね。
五月人形を飾った方がいいのか、もうやめた方がいいのかと迷うことも出てくると思います。
では、そもそも五月人形って何歳まで飾るのが一般的なんでしょうか。
また、飾らなくなった五月人形はどうしたらいいのでしょうか。気になりませんか?
そこで今回は、五月人形は何歳まで飾るのか、また、五月人形の処分についてご紹介します。
目次
五月人形は何歳まで飾る?
五月人形を何歳まで飾るかという決まりは無いようですが、目安としては様々な諸説があります。
7歳まで飾るという説があります。
これは七五三のお祝いと同じ意味になります。
7歳まで無事に生きた子供の成長を祝って氏神様に感謝のお参りをするのが七五三ですね。
昔の子供たちは、その死亡率の高さから「7歳までは神のうち」と言われていました。
7歳までは神様から預かった子どもであるという意味です。
次に、昔の元服にあたる15歳ごろがあります。
昔の男子の成人ですね。
そして、現在の成人にあたる20歳も目安となります。
では、実際に他の家庭では何歳まで飾っているのでしょうか。
みなさんの意見を見てみましょう。
- 大体、中学生くらいになったら、飾らないと思う。
- 私的には義務教育まで位の形式的な15歳位迄の方がこどもの日としては良いと思う。
- 元服までの年齢が妥当だと思う。12歳から15歳くらいまでじゃないか。小学校卒業か中学卒業が区切りが良いと思う。
- お子さんが飾って欲しいと言ううちは、面倒でも飾ってあげて欲しい。
- お母さんが飾りたいなら、いつまで飾ってもいいと思う。
- 我が家では20歳ぐらいまで飾っていた。
- 知り合いはたいてい中学3年生くらいまで飾っていた。子供って思える間ってところだろうか。
- 喜んでいる内が花で、小学生でも高学年になると自分から「恥ずかしいからもう止めて」というようになる。
- お子さんが成人すれば、飾らなくてもよい。
- 中学生になったら恥ずかしがるかもしれない。
中学生や15歳という方が多いようです。
または、子供が恥ずかしがったり、興味なくなったら、という感じでしょうか。
20歳まで飾っている方もいますね。
あとは、お母さんが飾りたくなくなったら、という意見もあります。
人生における節目や区切りはいろいろあります。
社会人になった時、結婚した時、父親になった時、などなど。
それぞれのご家庭で、これが区切りだと思える時まで飾るのが良いと思います。
また、最近では興味を示さなくなったタイミングで片付けるという家庭も増えてきているようです。
なので、飾りたいと思う人がいるうちは飾り続けるということで良いのではないでしょうか。
五月人形の処分方法とは
飾らなくなった五月人形はどうしますか?
最近の住宅事情により、家に置いておくのも厳しいご家庭も多いかと思います。
そんなときは、五月人形の処分を考える方もいらっしゃるかと思います。
ですが、処分方法がわからずずっとそのままになっているご家庭もあるのではないでしょうか。
ここでは、五月人形の処分方法についてご紹介します。
五月人形の供養
大事なわが子の成長を祝って飾られていた五月人形をゴミに出すわけにもいきませんよね。
五月人形の処分でまず考えられるのが、お人形の供養です。
人形供養をしてくれる神社やお寺がありますので、そちらで供養していただきます。
例えば、明治神宮では「人形感謝祭」という、人形の魂をお祓いして納めるというお祭りが毎年秋に行われています。
2019年は10月6日の予定となっており、供養するお人形は当日持参することになります。
もし、近くに人形供養をしてくれる神社やお寺が無い場合は、日本人形協会の「人形感謝(供養)代行サービス」を利用する方法もあります。
日本人形協会が受け付ける、東京大神宮の「人形感謝祭」での供養の代行サービスになります。
日本郵政と提携しており、梱包するだけで郵便局が自宅へ取りに来てくれます。
但し、受付できるものは人形のみで、ガラスケースなどは対象外になります。
ネットで年中受け付けているお寺や業者もありますので、そちらで供養してもらう方法もあります。
ガラスケース入りも受け付けてもらえるところもありますので利用みてはいかがでしょうか。
五月人形の寄付
子供たちに寄付するという方法もあります。
自宅で不要になった五月人形を誰かの為に役立ててもらえたらうれしいですよね。
保育園や幼稚園や保育所や児童館などでもらってくれる場合があるそうです。
お住いの自治体に問い合わせてみましょう。
五月人形を譲る
知人や親族で五月人形をもらってくれる方がいらっしゃったら、譲るという手もあります。
本来は、雛人形と同様、五月人形も厄災を引き受けてくれる身代わりです。1人にひとつと言われたりします。
なので、人に譲ると厄が移ってしまうため良くないとされています。
ですが、最近ではその点にこだわらず譲り合うことも多いようです。
親しい方へなら譲りやすいのではないでしょうか。
五月人形のリサイクル
リサイクルで他の方に使ってもらうという方法も考えられます。
しかし、今どきは買い取ってくれる店は少ないようです。
五月人形は元の持ち主の身代わりなので、あまり欲しがる方は少ないのだろうと思います。
ジモティーという無料広告の掲示板サイトでは、中古の五月人形が多く投稿されています。
試しに投稿してみてもいいかもしれませんね。
五月人形をオークションに出す
ネットオークションでは様々なものが売られています。
外国人には日本人形を喜ぶ方もいるそうです。
なので、ネットオークションであればそんな方の目に留まる可能性もあります。
リサイクルよりネットオークションの方が、欲しい人を見つけやすいかもしれませんね。
五月人形をリメイク
武者人形の兜だけを取り出して兜飾りにリメイクしたりする方もいらっしゃいます。
全部を処分してしまわず、一部でも残しておきたいものですよね。
武者人形となると飾るのも大変ですが、兜だけならば場所も取らず飾る手間もかからず、好きなところに置いて季節を愛でることができそうですね。
五月人形の中でも鎧と兜については、単品でも部屋のインテリアとして活用できます。
今までの思い出もあることですし、季節飾りとして末永く飾るという選択もありますね。
まとめ
五月人形は何歳まで飾るのか、また、五月人形の処分についてご紹介しました。
五月人形は大体、7歳、15歳、20歳、などの区切りの年に飾るのをやめる方が多いです。
特に中学生、15歳ごろという意見が多いです。
そして、飾らなくなった五月人形は、処分することを考えてみましょう。
無難なのは供養してもらうことだと思います。
縁起という面から見ても供養してもらうのが一番良いです。
また、寄付でも譲渡でも、誰かに飾ってもらえるならいいですよね。
処分してもしなくても、今まで毎年のようにお世話になった五月人形に感謝したいですね。