七草粥って食べますか?
もし食べたことが無かったとしても、名前は聞いたことがある方も多いかと思います。
最近では七草粥を食べない方も増えていると聞きます。
実は私も食べた記憶が無いです・・・^ ^;
もしかしたら子供の時に食べたことがあったかもしれませんが、少なくとも毎年食べていたわけではないです。
今までためらっていた方も、今度こそは七草粥を食べてみるかなあと考えることもありますよね。
でも、そもそも七草粥ってどんなものなのだろうか。
七草って、どの草?など、疑問もわいてきます。
そこで今回は、七草粥の基礎知識についてご紹介します。
目次
七草粥とは
七草粥とは、1月7日の朝に食べる料理です。
1月7日のことを人日の節句とも言います。
この七草粥には、春の七草や餅などが入れられます。
正月のお祝いで弱った胃を休めるために食べられると言われています。
七草粥を食べる 人日の節句 とは
人日とは五節句の1つです。
人日は「じんじつ」と読みます。
私はどうも仕事の関係で工数の「にんにち」と呼んでしまいそうです・・・^ ^;
人日は1月7日のことです。
これは中国由来ですが、正月の各日のことを以下のように呼びます。
- 1日:鶏の日
- 2日:狗(犬)の日
- 3日:猪(豚)の日
- 4日:羊の日
- 5日:牛の日
- 6日:馬の日
- 7日:人の日
それぞれ、各日にはその動物を殺さず大切に扱い、1月7日は人を大切にする日とされました。
そして、人日の日には7種類の若菜を入れた汁ものを食べて「無病息災」を願うようになりました。
その後、日本の7種類の食材を入れた粥を食べる風習とが混ざり、1月7日に七草粥を食べるようになったと言われています。
五節句とは
ちなみに、五節句とは、以下の日のことです。
- 人日(じんじつ) :1月7日(七草の節句)
- 上巳(じょうし) :3月3日(桃の節句)
- 端午(たんご) :5月5日(菖蒲の節句)
- 七夕(しちせき) :7月7日(七夕(たなばた))
- 重陽(ちょうよう):9月9日(菊の節句)
節とは季節の変わり目のことで、奇数(陽)が重なって偶数(陰)になるため、縁起の悪さを避けるために、季節の食材から力をもらうという目的があります。
七草の意味とは
では、七草粥に入れる七草とは何でしょうか。
一般的には、「春の七草」が使用されます。
春の七草と言えば、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、です。
私は小学校で習い、覚えさせられました。今でもまだ全部言えました。^ ^
また、地方によっては使われる食材も変わり、七草の全てが使われるわけではないようです。
七草はそれぞれに込められて意味があります。
せり(芹)
せりは、競り合うように生えていることや、その名前にかけて、「競り勝つ」という意味が込められた縁起物です。
なずな(薺)
ぺんぺん草とも呼ばれています。
ぺんぺん草と言えばただの雑草のイメージがありますが、「撫でて汚れを除く」という縁起の良い食材と言われています。
ごぎょう(御形)
母子草(ははこぐさ)とも呼ばれています。
「仏体」を表すと言われています。
はこべら(繁縷)
はこべとも呼ばれています。
「繁栄がはびこる」と言われ、縁起が良いとされています。
ほとけのざ(仏の座)
一般的に小鬼田平子(こおにたびらこ)と呼ばれています
名前から、「仏の安座」が込められています。
ちなみに、シソ科のホトケノザとは全くの別ものです。
すずな(菘)
一般的に食べられている蕪(かぶ)のことです。
「神を呼ぶ鈴」として縁起物とされています。
すずしろ(蘿蔔)
おなじみ、大根のことです。
白い根から「汚れのない清白」を表しているとされています。
まとめ
七草粥の基礎知識をご紹介しました。
七草粥は1月7日の人日の節句に食べるものです。
七草粥に入れる七草とは、春の七草のことを指します。
春の七草にはそれぞれ縁起の良い意味が込められています。
1月7日に七草粥を食べるというのは日本の古くからの風習です。
今まで七草粥に興味の無かった方も、一度食べてみてはいかがでしょうか。