年末・年始はいろいろご馳走を食べる機会がありますよね。
めでたい時期であると同時に、たくさん食べることで胃腸に負担がかかる時期でもあります。
そんな疲れた胃腸を回復するため、無病息災を願って七草粥を食べるわけですが、そもそも七草粥には身体に良い効果が何かあるのでしょうか。
七草粥に入れる七草は、ただ縁起が良いというだけではなく、疲れた胃腸をやさしくケアし、体内をキレイにしてくれる効果があります。
そこで今回は、七草粥の効果についてご紹介します。
目次
七草粥の効果とは
七草粥に入れる春の七草にはどのような栄養素が含まれ、七草粥を食べるとどのような効果が得られるのでしょうか。
昔から食べられているくらいですから、何か身体によい効果が期待できそうですね。
七草の栄養とは
まず、七草の栄養について見てみましょう。
七草にはどのような栄養成分が含まれ、どのような効果があるのでしょうか。
せり(芹)
免疫力を高め、肌にも良いビタミンC、体内でビタミンAに変換されるβカロテン、鉄分など、血液や骨の生成に欠かせないミネラルなどが含まれます。
なずな(薺)
ビタミンC、ビタミンA、鉄分やカリウムなどのミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。
ごぎょう(御形)
咳を抑え、のどの痛みを和らげる作用があると言われています。
はこべら(繁縷)
タンパク質や、ミネラルが含まれています。
整腸作用や口臭予防に効果があるとされています。
また、昔は歯磨き粉として利用されていたそうです。
ほとけのざ(仏の座)
食物繊維が多く整腸作用があります。
また解熱・鎮痛作用もあると言われています。
すずな(菘)
消化酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)が含まれ、胃腸の消化を高める働きがあります。
また、免疫力を高めるビタミンC、むくみを解消するカリウムが含まれます。
すずしろ(蘿蔔)
すずしろもすずな同様にアミラーゼやビタミンCなどを含んでいます。
また、辛み成分のイソチオシアネートには、解毒作用や殺菌作用、抗炎症作用があります。
ところで、アミラーゼやイソチオシアネートは熱に弱いです。
なので、煮込んでしまうとこれらの効果は得られなくなります。
本当はすりおろして生で食べた方が良いです。
なので、すずなとすずしろで酵素の効果を得るには、あまり加熱しすぎない方が良さそうですね。
七草の効果・効能
このように七草にはそれぞれの栄養があり、それぞれの効果があります。
なので、七草粥には、
- 消化不良改善・整腸作用
- 利尿作用・むくみ解消
- 風邪予防・症状改善
- ビタミンやミネラルの補給
などの効果があります。
七草粥のダイエット効果とは
七草粥にはダイエット効果があると言われています。
まず、カロリーの低さがダイエット効果として期待できそうです。
水分を多く含んでいるので、少ないご飯で満足できます。
但し、食べ過ぎてカロリーを摂りすぎては意味が無くなってしまいますので注意が必要です。
また、消化・整腸作用により、胃腸が正常に機能して脂肪を蓄積しづらくなります。
これらの効果によりダイエットにも良いとされているわけです。
七草粥のデトックス効果とは
七草粥にはデトックス効果もあると言われています。
七草粥は伝統でありながら、デトックス効果が高い薬膳料理でもあります。
七草粥の利尿作用や整腸作用により、身体にたまった毒素や老廃物が排出されることが期待できます。
便秘が続くと身体に様々な症状が出てきます。
お正月で食べ過ぎてしまった身体を七草粥でデトックスしてリセットしたいですね。
まとめ
七草粥の効果について見てきました。
七草それぞれに栄養があり効果があることがわかりました。
また、ダイエット効果やデトックス効果も期待できそうです。
よく噛んで食べれば胃腸の消化の負担も少なく、栄養も吸収されやすくなり、より身体も回復しそうです。
食べ過ぎた身体をリセットすべく、正月疲れの身体のためにも七草粥を食べておきたいものですよね。