海外のセレブに人気のオイルプリング、ここ数年でよく耳にするようになりましたよね。
口の中でオイルをクチュクチュしているだけで美容効果があるとか、お口のトラブルが解決するとか、興味深いことがいろいろと言われています。
ですが、一方でオイルプリングは効果がないという意見も見られるようになりました。
これから始めようと考えている方にとっては、効果があるのか無いのか、気になるところですよね。
私は1年ほど前からオイルプリングを行ってきました。
今回は私が1年間試した結果についてご紹介したいと思います。
目次
オイルプリングは効果なし？1年間試した結果とは
歯の黄ばみや虫歯や歯周病など、お口のトラブルを解決すると言われているオイルプリング。
インドのアーユルヴェーダの健康法のひとつで、海外のセレブの間で流行っている美容法として紹介されることもあります。
そんなオイルプリングですが、一方でその効果については医学的な根拠が無いとも言われています。
私はオイルプリングを実践して1年が経ちました。（正確には1年と1か月です）
本当に効果があるのか、何も効果がないのか、私が感じた結果についてご報告したいと思います。
やったこと
毎朝、レモン水を飲んだ後、食事の前にやっています。
平日は毎日やっていますが、週末はやらない日もありました。
使用するオイルですが、最近はエクストラバージンオリーブオイルを使用しています。
以前はごま油を使っていましたが、エクストラバージンオリーブオイルがたまにスーパーで安売りしていることがあるので、気が付いたらこちらに切り替わっていました。 ^ ^;
やり方は特に変わらず、オイルを口に含んで20分間クチュクチュとするだけです。
量も少なめのままです。
以前はキッチンタイマーで20分間きっかり計っていましたが、最近は多少のずれは気にしていません・・・
その結果
まず、歯が白くなるという話がありますが、正直言うと、特に白くなったという実感はありません。
しかも、たまになぜか着色汚れが付くことがあるのですが、オイルプリング実践中の今でも着色汚れがついています。
私は重度の歯周病ですが、歯周病についても特に変化があるような実感はありません。
半年に1回の定期健診でも、特に良くなったとは言われていません。
とは言え、悪くなったという実感もないです。
特に腫れたり目立った出血があったりすることもありません。
ですが、これは歯磨きを一生懸命やっているからかもしれません・・・
なので、結論から言うと、一般的に言われているような効果はあまり実感がありませんでした。
では、本当に効果がないのでしょうか？オイルプリングが歯に良いという話は嘘ばかりなんでしょうか？
オイルプリングが歯に良いというのは嘘なの？
オイルプリングが歯に良いと言われる代表的なものとして、以下のものがあります。
- 口内から体内の毒素を排出するデトックス効果がある
- 歯周病・虫歯・口臭の予防効果がある
- ホワイトニング効果がある
オイルプリングにはデトックス効果がある？
よく聞くオイルプリングの効果として、脂肪酸が歯肉の奥から細菌を排出してくれるデトックス効果があるというものがあります。
細菌の細胞は脂質の膜に包まれるため、油と油でくっつきあい、引き出されるということです。
ですが、これについては根拠がないという意見があります。
歯の表面はバイオフィルムで覆われています。
口の中の細菌はこのバイオフィルムの中に存在しているため、オイルを使用したとしてもうがい程度で流せるものではない、というものです。
さらに、体内の毒素を排出するとも言われていますが、全身の毒素が口から出されるということについても疑問視されています。
オイルプリングには歯周病予防の効果がある？
歯周病の予防になるという話もよく聞きます。
これもオイルによって細菌を排出できるからというのが理由のようです。
ですが、先ほどのように、この理由には根拠がないようです。
さらに、歯周病菌は歯周ポケットの奥の深いところにいますが、オイルがその歯周ポケットの深いところまで届くわけではありません。
そのため、うがい程度では歯周病菌の除去にはならない、という意見が多いようです。
オイルプリングには虫歯予防の効果がある？
オイルプリングは虫歯菌でさえも除去する効果がある、という話もありますが、これも医学的な根拠はないとも言われています。
私は歯周病にはなりやすいみたいですが、虫歯は生まれてから一度もなったことがありません。
なので、虫歯に対する効果の実感はわかりませんが、オイルプリングしているだけで虫歯の予防や治療ができるという効果は期待しない方が良さそうです。
オイルプリングには口臭予防の効果がある？
口臭の原因として大きなものとしては歯周病や虫歯などがありますが、これは上述の通り、オイルプリングによる改善の効果はあまり期待できません。
また、歯の表面に付着するプラークなども口臭の原因になりますが、これもバイオフィルムと同じでうがい程度では除去できません。
なので、うがいでも落とせるくらいの口の中の汚れによる口臭、であれば効果はあるかもしれませんが、口臭全般に対する効果はあまり期待できなさそうですね。
オイルプリングにはホワイトニング効果がある？
オイルプリングによって歯が白くなるとも言われています。
オイルによって蓄積された汚れが少しずつ溶かされて取り除かれていくということです。
ですが、私は歯が白くなったという実感は特にありません。
オイルをクチュクチュしているだけなので、少なくとも薬剤を使ったようにホワイトニングされるわけではないですよね。
そもそも、黄色人種は白人よりエナメル質が薄くなっていることから、歯が少し黄色みがかっている方が多いです。
つまり、われわれ日本人の歯の色は元々真っ白ではなく、少し黄色くなっているのです。
欧米人の歯と比べると黄色く見えてしまいますが、少し黄色いくらいが正常ということです。
また、加齢によってエナメル質が摩耗していくことも、歳とともに黄ばんでくる原因になります。
なので、オイルプリングにホワイトニング効果があるとしたら、歯の表面に付着した汚れが落ちる程度になると考えられます。
歯を磨いても黄色いような場合はあまり効果を期待できないですね。
オイルプリングはやっても意味ないの？
このように、オイルプリングの効果は現時点においては医学的な根拠には乏しいというのが歯科医の方たちの見解のようです。
うがい以上の効果は期待できない、うがいするなら市販のうがい薬の方がいい、ということのようです。
ですが、私が1年間試したところ、まったく効果が感じられなかったのかと言うと、実はそうでもないのです。
オイルプリングで実際に感じた効果とは
では、私が1年間続けた結果、実際に感じた効果についてですが、歯が「白くなった」という実感は無いですが、歯が「きれいになった」という実感はあります。
具体的に言うと、「歯の裏のザラザラが減った」と感じています。
これはもちろん歯磨きをしているからではありますが、いつも半年に1回の定期健診の時期、オイルプリング前のころは歯磨きを頑張っても歯の裏側にザラザラが結構ありましたが、オイルプリングを始めてからはそのザラザラが少なくなりました。
これが感じられた変化です。
なので、オイルプリングによって、歯の汚れが落ちやすくなったと言えるのではないでしょうか。
この効果は歯の表面だけではないと考えられます。
歯の隙間や歯周ポケットなども、以前よりも汚れが落ちやすくなっているかもしれません。（ぱっと見ではわからないですが）
つまり、オイルプリングだけでは歯周病や虫歯の予防にはなりませんが、オイルプリングと歯磨きを組み合わせることで、歯周病や虫歯の予防になると考えています。
すでに歯周病が悪化している場合にも、今以上の悪化の防止にはなると考えられます。
私も歯周病が治るとは思っていませんが、今の状況を維持できていることも事実なので、一定の効果はあるのかなと感じています。
もちろん、きちんと歯磨きをする必要はあります。
→私の歯周病の症状が落ち着くようになった歯磨きの方法についてはこちら
オイルプリングと歯磨きの順番
オイルプリングの汚れを落とす効果を活かすには、オイルプリングと歯磨きをセットにすることです。
オイルプリング→歯磨き、この順番です。
私はオイルプリングの後には歯磨きをしていなかったのですが、この結果から、オイルプリングの直後に歯磨きをした方が良いなと感じました。
朝起きて、歯磨きをする前にオイルプリングをする、それだけで歯がきれいになり、気分良く1日が始められそうです。
まとめ
私が1年間オイルプリングを試した結果についてご紹介しました。
歯が白くなるとか歯周病に良いとか、よく言われる効果についてはオイルプリングをしただけではあまり実感がありませんでした。
ですが、オイルプリングによって歯の汚れが落ちやすくなったという実感はあります。
以前は歯磨きをしていても、どうしても歯の裏にザラザラした感じができていましたが、オイルプリングをしてからはその感じが減りました。
もちろん、歯磨きは必須なので、オイルプリングと歯磨きをセットで行うことで、歯磨きだけのときよりきれいになるのではと考えています。
私は次の1年間は、オイルプリングと歯磨きをセットで行うことを試してみようと考えています。
参考になれば幸いです。
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