歯周病と診断されたときの治療とは 悪化してしまったら?

カラダ

歯は毎日使う大事な部位です。
そんな大事な歯を支える歯茎がある日突然腫れだすことがあります。
そして腫れがひどいと日常生活にも支障が出ます。

私の場合、7年前に突然、上下左右の奥歯4か所の歯茎が腫れだしました。
歯茎が腫れることは今までもたまにあったので様子を見ていたのですが、今回は腫れが長引くため我慢できずに歯科医院へ行きました。
そこで「歯周病」と言い渡されました。
もうグラグラです。4本とも抜くしかありません。」のようなことを言われました。
しかし自分ではグラグラしているとは思っていなかったので、治療を進めて様子を見ることにしました。
そして現在、まだ抜くことなく、腫れることも出血することも無い状態でなんとか維持しています。
自分の体験を共有することにより私と同じように苦しんでいる方の手助けになったらと考えています。

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目次

歯周病と診断されたらどうする?

歯医者さんに歯周病と言われたらショックですよね。
治るのか?歯が無くなるのか?

歯周病をケアしていくには、まずは歯周病について知る必要がありますので、歯周病について、私の経験も交えて簡単に解説します。

歯周病とは

歯周病とは、歯周病菌が歯茎に炎症を起こす生活習慣病の一つと言われています。
症状が進行すると歯がグラグラし、やがて抜けてしまう原因になります

歯周病の進行

歯周病は、ある日突然に症状が出るのではなく、徐々に進行します。
歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に歯垢(プラーク)がたまると歯茎が炎症し、さらに歯周ポケットが深くなります。
それを繰り返し歯周ポケットが深くなり、歯周病菌が歯周組織に侵入し、歯槽骨や歯根膜も破壊されます。
そして歯を支えている土台である歯槽骨が溶けて歯を支えられなくなり、グラグラし始める、ということです。

歯周ポケット

歯周ポケットの深さは、健康な方の場合は2~3mm程度です。
歯磨きを怠ったりすると歯茎が炎症を起こし、深さが4~5mmとなります。

私が歯科医院に駆け込んだ時は、深さが10mmと言われました・・・(汗
そのころ、テレビで6mmはレッドゾーンだというのを見て、「あ~、グラグラだと言われるのもわかるわ・・・」と思いました。

歯石

歯垢がたまって膨れ上がり、固まると歯石になります。
歯垢は上手に歯磨きすると取り除けるのに対し、歯石は歯磨きだけでは取り除けません
そして、歯石を放置するとどんどん増え続けます。
歯石には歯垢が付きやすく、細菌の温床になります。

私は歯科医院に半年近く通って歯石を取り除いてもらいました。
中には小石ほどの大きさのものもあり、麻酔して取り出しました。
しかし、歯周ポケットが深くなり歯槽骨を溶かし、歯根の股の部分(根分岐部)にあった骨も溶けて隙間ができ、その隙間に歯石ができていたため、もはや歯石を完全に除去することも難しい状況になっていました。

実は、私は生まれてから一度も虫歯になったことが無いため、歯医者さんにお世話になることが全くありませんでした。
おそらく歯科医院に行けばクリーニングしてもらっていたのかもしれませんが、その機会もないまま長年放置してしまいました。

歯周病の症状

以下のような症状があると歯周病の可能性がありそうです。

・口の中がネバネバする
・口臭がある
・歯磨きすると歯茎から出血する
・歯茎が腫れることがある

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歯周病になると、歯茎が腫れたり、出血し、口臭が発生する、などの症状があります。
確かに子供のころから歯茎から出血していましたが、それが普通なのかなと思っていました・・・

風邪などをひいて免疫力が低下しているときなどに腫れることがよくありました。
歯茎の腫れは体調のバロメータだ、みたいなことも歯科医院で言われたことがありました。

これらの症状がある場合はすぐに歯科医院へ行った方がいいですね。
私も行くべきでした・・・

歯周病の治療にはどんなのがあるの?

歯周病で必要な治療は、口の中を衛生的にする治療になります。
そのためにはプロフェッショナルケア(歯科医院での治療)とセルフケア(ご自宅でのケア)の両方をきちんとしていく必要があります。

歯科医院と患者が互いに協力しあって歯周病の改善に努めることが大事です。

まず、歯磨きなど、自宅でプラークコントロールを徹底することです。

そして、歯磨きができない部分については歯科医院でクリーニングしてもらいます。

歯周病が悪化したらどうする?

歯周病が悪化してしまったら、歯科医院で治療してもらう必要があります。

歯周病の治療方法は症状の具合によります。
抜かずに治療できる範囲と、抜歯後に治療する必要がある範囲に分けられます。

抜かずにできる治療

フラップ手術

フラップ手術とは、歯茎を切り開き、中にたまっている膿や歯石を取り出す手術です。
歯根面に付着している歯垢や歯石を除去します。

私はフラップ手術を勧められたこともありましたが、他の歯医者さんからは「もう歯周病が進行しすぎて骨が溶けすぎているので、フラップ手術をするとむしろグラつくかもしれない」ということを言われたので行いませんでした。

レーザー治療

レーザーの光と熱で歯周ポケット内の歯石を取り除き、歯周病菌を死滅させ、内毒素を無毒化します。
また、レーザーの遠赤外線効果によって細胞が活性化され、治癒が促進されて治りが早いようです。

GTR法

フラップ手術で歯茎の中を清潔にしたあと、メンブレンと呼ばれる素材を設置して歯周組織を再生させる方法です。
細胞の成長因子を利用した再生療法です。

エムドゲイン

フラップ手術で歯茎の中を清潔にしたあと、エムドゲインのゲルを塗り、歯の発生過程と似た環境を再現します。
幼少期の歯が生える原理を利用した再生療法です。

抜歯後にできる治療

ブリッジ

抜歯して無くなった歯の間を埋めるため、両隣の歯を削って歯の根を橋げたにして歯の橋をつくる治療法です。
昨今では、ブリッジにすると歯が悪くなるなど、あまり評判が良くないです。

インプラント

見た目がネジのようなのチタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込んで人工の歯を取り付ける治療法です。
インプラントにすれば安心!というわけではなく、インプラント周囲炎というインプラントの歯周病もあるようです。
そのため、インプラント後のケアが最も大切になります。

私は最初に歯科医院へ行った際にいきなりインプラントを勧められました。
まだグラグラしていないと思っていたので断りました。

まとめ

とにかく歯周病の症状がみられたらすぐに歯科医院へ行くべきです。
このくらい大丈夫だろうと勝手な判断をしていると後で取り返しのつかないことになります。
私も正直言って何年間も放置していたことを後悔しています。

また、必ず定期検診をして歯垢や歯石を除去してもらいましょう。

そして、歯周病と診断されたら適切な治療を受けましょう。

しかし、進行しすぎて重度の歯周病になってしまい、抜くことをなかなか決断できない方もいらっしゃるかと思います。(私もそうです。)
今回は長くなったので、自宅でできるケアと私の対策方法については次回に書きますね。

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