ゲームばかりする子供への対処とは やめさせるのが正しい?

子供

子供がゲームばかりやって困っていませんか?
うちの子供もゲームが大好きで、ゲームをやりたいから宿題やりたくない、ご飯食べたくない、まだ寝たくない、と他のことができないことがありました。
以前はルールを決め、ルールを破ると更に厳しくしたりしましたが、うまくいきませんでした。
そして厳しくしすぎると不満がたまりすぎて大泣きして手に負えなくなります。
ですが、ゲームのルールを決める代わりに、大事なことを子供に伝えていくことで、今は他のこともバランスよくやれるようになりました。

そこで今回は、ゲームばかりする子供への対処法について、我が家の場合を含めてご紹介します。

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目次

ゲームばかりする子供への対処とは(我が家の場合)

個人差はありますが、ゲームを持つとハマる子供は多いですよね。
好きなことをすること自体は良いのですが、ゲームは中毒性があるので、熱中しているというより実は中毒になっているだけという可能性もありそうです。

ゲームを与えなければよかったと思う親御さんも多いのではないでしょうか。私は「まだ早かったか」と感じました。
与えた親が悪いと言ってしまえばそれまでですが、そんなことを言っても何も解決しないですよね。

子供がゲームを優先するあまり、食事をしない、早く寝ない、宿題もしない、というご家庭もあると思います。うちもそんな感じでした。
この場合の一般的な対策として、ルールを決める、という方法があります。
厳しいルールを決めることで子供を正しい方向に導くのは、それはそれで良いと思います。
しかし、子供によってはなかなかうまくいかないですよね。
うちの子供も、ルールルールとうるさく言うと不満爆発で手に負えなくなってしまいます。

なので、我が家では、ゲームについて制限する代わりに、大事なことをきちんと教えていくという方法を試しています。

どちらが得するかを教える

ゲームばかりで宿題もやらず食事の時間もゲームをやめられない場合には、何が大事かを教えてあげるようにしています。
多分、どこのご家庭でも同じですよね。

食事、睡眠、友達と外で遊ぶ、宿題など、それをすることが子供にとって得することだということを教えるようにしています。

我が家では例えばこんな感じで説明しています。

ご飯をたくさん食べて大きくなった方がかっこいいよね。
ご飯を食べないといつまでもチビでかっこ悪いよ。
かっこいいのとかっこ悪いのとどっちがいい?

たくさん栄養を摂った方が頭が良くなるんだよ。
体と同じで脳もどんどん成長しているんだよ。
だから今しっかりと栄養を摂っておかないと頭が良くならないかも。
頭がいいのと頭が悪いのとどっちがいい?

ゲームをするという短期的な得より、きちんと栄養と睡眠を摂ったり、友達と外で遊んだり勉強したりということの方が長期的に得をするということを教えてあげています。
そして、子供自身に選ばせています。

うちの子の場合はこれで納得してくれています。
なので、この直後はゲームを後回しにしてくれます。
ですが、次の日には忘れているので困ってしまいます。
海の砂浜で砂の山を作っても波にさらわれて次の日には無くなるみたいな感じですね・・・ ^ ^;
ですが、少しは砂の山が残っているという感じなのでまたちょっとずつ積み上げていく感じで取り組んでいます。

やりたいことをはっきりさせる

我が家の場合、上の息子(小学校2年生)はゲーム大好きで、ゲームやりたい宿題やりたくないと毎日言ってきました。
下の娘(小学校1年生)は家に帰ったら誰に言われるわけでもなく、1人でさっさと宿題をすませるそうです。
下の娘は宿題に関してはいいとして、上の息子はいつも無理やり宿題をやらせている感じです。
「ゲームをやる前に宿題を終わらせよう」と言っても「それじゃあつまらないよ~」とか「ゲームする時間が無くなるよ~」とか言って駄々をこねることが多かったです。
どうしたものかと考えた結果、私は子供本人にやりたいことをはっきりさせるようにしています。

私「やりたいことは何?」
子「ゲーム。」
私「宿題は?」
子「やりたくない。」
私「宿題はやらなくていいよ。やらずに学校に行って先生に怒られてきなよ。」
子「それはヤダ。」
私「もう1回聞くけど、やりたいことは何?」
子「ゲームと宿題。」
私「宿題はパパ見なくていい?」
子「見て欲しい。」
私「パパは今なら見れるよ。」
子「じゃあ今からやる。」

目の前の興味のあること以外は、その興味のあることの邪魔になると思っているみたいです。
実際には宿題をやらずに学校へ行きたいわけではないため、宿題もやりたいことなのが分かっていないようなので、それをわからせたらおとなしく宿題をしていました。

やりたいのかやりたくないのか、どうしたいのかを選ばせる、「やりたくない」と言いつつ実は「やりたいこと」だということに気づいてもらうようにしています。

そして、「何をやってもいいんだよ」「自由に決めていいんだよ」と言っています。
損する方を選ぼうとしたら、そのデメリットを伝えて「本当にそれでいいの?」と確認しています。
今のところうちの子は理解してくれています。

そして、バランスよく他のことをやっているなら、ゲームも好きなだけやらせています。
そうしてからうちの子供も感情的に落ち着いて、満足したらすんなりとゲームをやめるようになりました。今のところですが。

子供が損する方を選んだら

ここでもし子供が「宿題はしない」という選択肢を選んだとしたら、どうしたらいいでしょうか。
我が家ではまだこのような状況は無いですが、いつか起きる事態なので考えておきます。

まずどちらが長期的にみて得するのかを教えてあげます。
それでもやらないならば、それは反抗したいのだろうと考えます。
損をするとわかっていてその行動をとることは、普通しないはずですよね。
目的が得するから、でなく、ただ反抗したい、という可能性が考えられます。

ですが、反抗期は順調な発達の経過だと思っています。
私たちは成長の過程で、周囲に合わせる時期と自己中心的な時期を繰り返していますよね。
この反抗期を経験しなければ、次のステージには行かないと考えれば、たっぷりと反抗させてあげればいいのではと思っています。
むしろここで反抗を力で押さえようとすると、なかなか次に進めなくなるのではないでしょうか。

子供にゲームをやめさせるのが正しい?

子供にゲームをやめさせて勉強させたい親御さんも多いと思います。
確かにゲームは子供にとって影響が大きく、悪影響を与えてしまう可能性もあります。

子供を持つ親としては、子供が健全に育つためにゲームを制限しようとしていると思いますが、本当に子供のためになっているのか、という疑問を最近感じています。

ゲームをやめさせることは子供の幸せ?

ゲームをやめさせたい目的は、子供に健全に育って、幸せになってほしいということですよね。
これを「ゲームをやめさせる=子供が幸せになる」というロジックだとすると、

  • ゲームをやめさせられずに幸せになった子供はいないのか
  • ゲームをやめさせて(ゲームをしないで)幸せにならなかった子供はいないのか

ということも考えないといけませんよね。
これが成り立たないとこのロジックには盲点がある可能性が出てきます。

ゲームを強制的にやめさせられずに幸せになった子供は本当にいないのでしょうか?
ゲームと勉強を両立しているという話や、ゲームにハマった後はゲーム以外のことに興味が移って今はゲームを全くやらなくなったという話などもいろいろあります。

また、ゲームを強制的にやめさせられて幸せにならなかった子供は本当にいないのでしょうか?
ゲームをやめさせたことで執着心が残り、もっと成長してからハマってしまうというケースもあるということです。

ゲームの与え方による影響についてはコチラ

もちろん、他のいろんな要因も関係してくるので、幸せかどうかが全てゲームで説明がつくわけではありませんが、必ずしもゲームをやめさせることだけが選択肢ではなさそうだと考えられます。

ゲームをやめさせようとすることは親の責任転嫁?

私も子供のゲームをどうにかしてやめさせようとしていました。
ですが、毎回子供が大泣きして根負けしてしまいます・・・

このときふと思ったのが、実は、子供の意志に反してゲームをやめさせて勉強させることで、自分が「親の責任を果たした」と考えたいだけなのかな、と。
そしてそれは「親は責任を果たしたんだからあとは子供の責任」と責任転嫁をしているだけなのかもしれないな、ということでした。

好きなこと=ゲームを取り上げておいて、他の好きなことを自分で見つけなさい、とか、私も良く言っていました。
取り上げることで親の責任が果たされたことにはならないな、と考えると、もっと他にやることもありそうです。

ゲームを強制的にやめさせようとすることは親に説得力がないから?

もちろん何が大事で何を優先した方がいいのか、小さい子供にはまだわからないと思います。
特に小学校低学年のうちは、もっと大事なことがたくさんあります。
それを教えていくことが親の責務なのだと思いますが、これは時間もかかるし根気よく続けていかなければならないことです。
私たち親も日々忙しくしているので、そこまで子供だけに時間を割くこともできません。
そのため、「手っ取り早くゲームを取り上げてしまおう」としているだけなのかも、と思いました。

子供が親の思い通りにならないことに感情的になる親御さんは多いのではないかと思います。私も毎日です。
ですが、これは子供への不満とかではなく、親に子供を正しい方向に導くだけの説得力が無いことに対する不満なのかな、とも考えています。

その結果、子供のためと思いつつ、実は子供に不自由を押し付けて「こうあらねばならない」という枠を固定して植え付け、自分の頭で考えられないような独創性の無い子供に育てているのかも、という懸念を感じました。


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子供がゲームばかりやってたらどうしたらいい?

そう考えると、子供にとって良い対応としては、ゲームを取り上げるのではなく、ゲームより大事なこと、自分が得することがあるということを教えてあげて、それをやることをサポートしてあげることが大事なのかなと考えています。
それと同時に、ゲーム以外の興味を持つもの、やる気が出ることを探す手助けをすることが大事と思っています。

ですが、「そんなことわかってるよ!!」って感じですよね。

うちの子の場合、大事なことを伝えるようにしてからはゲーム以外のこともバランスよくやれるようになってきました。
ですが、まだ一番はゲームなのだと思います。
ゲームより興味のあることはなかなか簡単には見つかりません・・・

親としては子供に対して「好きなことを見つけてほしい」「好きなことで将来成功してほしい」など思うのではないでしょうか。
その「好きなこと」を見つけるには、やはりいろいろと体験してみるしかないかなと思っています。
時間はかかりますが、根気よく続けていくしかないかなと。

そして、興味を持ったことを長続きさせる必要もあります。
うちの子の場合は、いろんなことに興味を持ちやすいですが、長続きしません。
スイミングやサッカーやダンスなど習い事をしていますが、長くハマることはありません。
これらの習い事は「泳げるようになる」「サッカーで友達と遊べるようになる」「ダンスで基礎体力やリズム感や協調性を養う」など、熱中する以外にも続けるメリットがあります。
ありますが、面倒くさいと言って行きたがらないことも多いです。

「前は楽しいって言ってたのになんで今は楽しくなくなったの?」と子供に聞いた時の答えは、
「サッカーはシュートするのが楽しい、けど練習はつまらない)」
「ダンスは自由に踊るのが楽しい、けど練習はつまらない」
ということでした。

うまくなるともっと楽しくなるよ、と言って行かせていますが、自宅で自主練習するほどではないようです(練習嫌いなので)。
そして、唯一興味が長続きしているものがゲームです・・・

「うまくさせる」より「好きにさせる」

こんな動画がありました。

書き起こしはコチラ

「うまくさせる」のではなく「好きにさせる」ように教える。

好きだったことも続けていると飽きてしまいますよね。うちの子も飽きっぽいです。
楽しそうだけど下手で練習もしない子供に「練習しないとやってる意味がないよ」と言っていた気がします。
好きになってもらいたいと思いつつ、うまくなることを優先していたみたいです・・・
だから、うちの子は練習が嫌いになったのかもしれないですね。

まずはどんなことでも、子供がやることを好きにさせるということを目標にしてみると、何か良い変化があるかもしれません。

ゲームが好きでも別にいいと思います。
ゲーム以外でも夢中になれるものを見つけてあげたいです。
子供の好きなことでイノベーションを起こしてもらえたら最高です。

そして、いろいろ試した結果、一番好きなのはやっぱりゲームだとしてもいいです。
そのゲームを追求して、そこから何かしら世の中に価値を提供できるようになってほしいです。

小さなチャレンジと成功をたくさん繰り返す

子供がゲームに夢中になるのは、努力をするとかならず報われるから。
そして、そのチャレンジと成功のサイクルが短くてたくさん来るから。

確かにそれはありそうです。
頑張って何かを達成すると気持ちいいですよね。それが何回も来るのですから、ゲームを続けたくなるのもわかります。

ゲーム以外のことも、小さなチャレンジと成功を繰り返すようにしていくことがポイントですね。
頑張って歯を食いしばって・・・ではなく、楽しみながら上達していくようにさせてあげたいものです。

これは子供だけでなく、我々大人にとっても、いろんなことを小さく試して成功を増やしていくことで、良い変化が増えるかもしれません。
なかなか難しいですが、子供のことと一緒に考えていきたいです。

まとめ

ゲームばかりする子供への対処法についてご紹介しました。

我が家の場合は、ゲームを制限する代わりに、大事なことを伝えていくことで今のところうまくいっています。
そして、ゲームも含めて子供が興味を持ってやっていることは、なるべく中断させないようにし、なるべく満足するまでやらせるようにしています。
うちの子の場合、満足するまでゲームをすると、その翌日は自分からゲームより先に宿題などを終わらせようとします。
もちろん毎回うまくいくわけではありませんが、厳しく制限していたときよりは安定しています。

ですが、まだまだゲームが一番なのは変わっていません。
ゲームが一番でもいいですが、他のことにも興味を持ってほしいものです。
「うまくさせる」よりも「好きにさせる」、小さなチャレンジと成功をたくさん繰り返す、これを目指していきたいです。

子供のゲームでお悩みの方の参考になれば幸いです。

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