暑くなってくると飲みたくなるのがビールですよね。
お店でワイワイ飲んだり、帰宅してからゆっくり晩酌したり、会社帰りに一人で缶ビールとか、楽しみ方は人それぞれかと思いますが、キンキンに冷えたビールは美味しいですよね。
美味しいからとついついたくさん飲んでしまうビールですが、ここで気になるのが、カロリーではないでしょうか。
ビールは太ると言うイメージもありますので、ビール党の方はちょっと気になりますよね。
そこで今回は、ビールのカロリーは高いのか、他のお酒との比較などをご紹介します。
目次
ビールのカロリーって高いの?
夏は冷えたビールが美味しい季節です。
特に1杯目のビールは最高ですよね。
ですが、ビールはカロリーが高いって聞いたことありませんか?
実際のところ、ビールのカロリーってどのくらいなんでしょうか。
ビールのカロリーは、350ml缶で約140kcal~170kcalになります。
発泡酒の場合は同じく350ml缶で約70kcal~160kcal、第3のビールもほぼ同じになります。
カロリーはメーカーや銘柄によってばらつきがあります。
また、発泡酒や第3のビールはカロリーが低い銘柄もあります。
ここで、ビールと普段食べるご飯とどちらがカロリーが高いのか気になりませんか?
ビールをたくさん飲むとご飯を食べたのと同じかそれ以上になるという話も聞きますよね。
ご飯だと普通盛りの一杯が235kcalですので、缶ビール1本の方がカロリーは低くなります。
ですが、2本飲んでしまうとご飯1杯のカロリーを超えるという計算になります。
リンゴなら1個で140kcalなのでリンゴ1個と缶ビールは同じくらいになります。
また、バナナは1本で77kcalなのでバナナ2本と缶ビールは同じくらいになります。
カロリーとは
そもそもカロリーとはなんだかご存知ですか?
私は昔学校で習ったような習わなかったようなって感じです・・・ ^ ^;
カロリーとは、水1グラム(1ml)の温度を1℃上昇させる熱量になります。
糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素がカロリーをもっています。
それぞれ1グラムあたりのカロリーは以下になります。
- 糖質…4kcal
- タンパク質…4kcal
- 脂質…9kcal
そして、アルコール1gあたりのカロリーは、7kcalと言われています。
お酒の原料は?
お酒の原料となる栄養素は主に糖分、あるいは糖分になるデンプン分になります。
ブドウやリンゴなどの果実、米や麦やトウモロコシなどの穀物、ジャガイモやサツマイモなどの根菜類などが代表的な原料ですよね。
ビールの場合は、主に大麦を発芽させた麦芽が原料になります。
麦芽は発芽によってデンプンがアミラーゼという酵素で糖化したものです。
その麦芽をビール酵母でアルコール発酵させて作るのが一般的な製法になります。
お酒のカロリーはアルコールによるカロリー以外にも、これら糖質によるカロリーも影響してきます。
他のお酒とカロリーを比較
ビールは太るという話を聞いたことありませんか?
ビール腹なんて言葉もあるくらいですし、ビールは他のお酒よりもカロリーは高いのでしょうか?
他のお酒とのカロリーを比較してみましょう。
100mlあたりのカロリーです。
- ビール…約42kcal
- 赤ワイン…約70kcal
- 日本酒…約105kcal
- 焼酎…約140kcal(アルコール25%の場合)
- ウイスキー…約237kcal
こう見ると、ビールってカロリー低いように見えますね。
ということは、ビールは実はあまり太らないのでしょうか。
ですが、摂取カロリーは飲む量にもよりますよね。
そして、飲む量はアルコール度数が低いほど多くなりがちです。
アルコールの度数を比較
では、ビールとほかのお酒のアルコール度数を比べてみましょう。
それぞれのお酒のアルコール度数は大体以下のようになります。
- ビール…5%
- 赤ワイン…12%
- 日本酒…15%
- 焼酎…25%
- ウイスキー…40%
ビールはアルコール度数が低いので、他のお酒よりも飲酒量が多くなりそうですね。
また、適度な飲酒量もアルコール度数により決まります。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、飲酒のガイドラインとして、「節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20g程度の飲酒」とされています。
普通のアルコール代謝を持つ日本人にとって、1日平均純アルコールで20gくらいが節度ある適度な飲酒量だということです。
厚生労働省による純アルコールの計算方法は以下のようになります。
酒の量(mL) × 度数(%) / 100 × 比重(0.8) = 純アルコール量(g)
この純アルコール量が20gになるお酒の量を計算すると、それぞれ以下のようになります。
- ビール…約500ml
- 赤ワイン…約208ml
- 日本酒…約166ml
- 焼酎…約100ml
- ウイスキー…約62ml
これをカロリーに換算すると、以下になります。
- ビール…約210kcal
- 赤ワイン…約145kcal
- 日本酒…約174kcal
- 焼酎…約140kcal
- ウイスキー…約146kcal
アルコール度数による適度な量を飲む場合、お酒の中でもビールはカロリーが高いという結果になりました。
ビールの場合はガブガブと飲む人もいますが、日本酒やワインやウイスキーはチビチビと飲む感じですよね。
他のお酒に比べてアルコール度数が低いゆえに飲む量が多くなり、カロリーが高めになってしまうということですね。
ビールが太ると言われる理由とは
ビールは他のお酒よりもアルコール度数が低いため飲む量が多くなりがちです。
飲む量が多くなることで、摂取するカロリーも高くなってしまい、太りやすくなるとも言えると思います。
また、他にもビールが太りやすい原因が考えられます。
食欲増進効果
ビールを飲むと食欲が増すことってありませんか?
ビール酒造組合によると、ビールには以下の食欲増進の効果があるということです。
- 炭酸ガスや苦味のあるホップ成分が胃壁を刺激することより食欲増進効果がある
- 胃でガストリンというホルモンの分泌が促進され、胃液の分泌は増加する
炭酸を飲むとお腹が膨れるというイメージもありますが、むしろ食欲が増す効果もあるんですね。
そもそも食前酒には食欲を増進させる効果があるというのはよく聞きますよね。
食欲が出ない夏には、夏バテ予防になるかもしれません。
ですが、ダイエットでビールでお腹いっぱいにしようと思っていた方は気を付けた方がいいかもですね。
カロリーの高いものを食べたくなる
ビールを飲みながら食べたくなるものとして、どんなものがありますか?
唐揚げなどの高カロリーなものが欲しくなったりしますよね。
ビールの炭酸や苦みはスッキリ感があるので脂っこいものが進みやすくなります。
このように脂っこい高カロリーな料理が多くなることも太る要因になります。
太りすぎが気になる方は、枝豆や冷やしトマトやサラダにした方がいいですね。
まとめ
ビールのカロリーは高いのか、他のお酒との比較などをご紹介しました。
同じ量であれば、ビールは他のお酒よりもカロリーが低いですが、アルコール度数が低いため飲む量が多くなり、結果的に摂取カロリーが高くなることになります。
また、炭酸やホップの効果で食欲が増したり脂っこいものが欲しくなったりすることも、ビールを飲んだ時の太りやすい理由になります。
夏はビールの美味しい季節ですが、飲みすぎには気を付けて楽しみたいですね。