ソルベとシャーベットはどこが違う?冷たいスイーツの違いとは

季節

夏になるとアイスクリームやかき氷、シャーベットなどの冷たいスイーツが美味しいですよね。
そんな冷たいスイーツの中にシャリシャリの「ソルベ」がありますが、ソルベはシャーベットと何が違うのでしょうか。
また、他にも「グラニテ」「フラッペ」「ジェラート」など、夏になるとよく聞く名前がありますが、どう違うのか気になりませんか?
冷たいものをまとめて「アイス」と呼ぶ方もいるかもしれませんが(私です)、もちろんそれぞれに違いがあります。

そこで今回は、ソルベとシャーベットの違いや、アイスクリームの種類や他の冷たいスイーツの違いについてご紹介します。

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目次

ソルベとシャーベットの違いとは

暑くなると食べたくなる冷たいスイーツ。さっぱりした口当たりのソルベやシャーベットは美味しいですよね。
ソルベもシャーベットも同じものを指している場合もありますが、本来は別のものになります。

ソルベはフランス語、シャーベットは英語です。

ソルベもシャーベットも語源はアラビア語の「シャルバート」に由来します。
これは、果物などから作ったシロップを水で薄めて、そこに砕いた氷を入れて冷やした飲み物を意味しています。

ソルベとシャーベットの違いは、シャーベットはソルベより材料が多く、牛乳や卵白などが含まれる点になります。
シャーベットは牛乳が含まれる分、ソルベより凍るのが遅く、溶けるのも遅いという特徴があります。

シャーベットに対し、牛乳が全く含まれないものがソルベ、ということになります。
ソルベはフランスで完成されたもので、シャーベットより高級感があります。
なので、高級レストランにソルベはあってもシャーベットは無いそうです。

また、イギリスではアメリカのシャーベットに近い氷菓をフランス語のソルベで呼んでいるようです。ややこしいですね。

では、他の冷たいスイーツはどんな違いがあるのでしょうか。

アイスクリームの種類や他の冷たいスイーツの違いとは

まず、冷たいスイーツの代表格であるアイスクリームを見てみましょう。

牛乳などを冷やしながら空気を含むようにかき混ぜて凍らせたものがアイスクリームになります。
アイスクリームの中でも柔らかいものをソフトクリームと言います。

国によってはアイスクリームの製品の規格を規定している場合があります。
そして日本では乳固形分と乳脂肪分によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3種類に分類し、これらを合わせて「アイスクリーム類」と呼び、アイスクリーム類以外を「氷菓」と呼んでいます。

  • アイスクリーム類
    • アイスクリーム…乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上
      乳固形分が最も多く、ミルクの風味が最も豊かに感じるアイスです。濃縮乳を使用したり生クリームを混ぜたりして乳脂肪分の量を調節する場合もあります。
    • アイスミルク…乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上
      アイスクリームに比べると乳固形分も乳脂肪分も少ないですが、乳成分は牛乳と同じくらいです。
    • ラクトアイス…乳固形分3%以上
      アイスクリーム類の中で乳固形分は最も少なく、風味を出すために植物油脂を混ぜる場合もありますが、それによりカロリーが高くなることもあるようです。
  • 氷菓
    果汁などを凍らせたアイスキャンディーやかき氷など、乳固形分はほとんど無いものです。
    シャーベットなども乳製品を使用していますが、比率によっては氷菓に分類されることになります。

ラクトアイスってアイスの偽物くらいに思っていた方もいるかもしれませんが(私です)、アイスクリーム類に含まれているんですね。 ^ ^;

アイスクリーム以外の冷たいスイーツは、氷菓に分類されるものが多いようですね。

グラニテ

グラニテもソルベと同じくフランス語で、シャーベット状の氷菓です。
フランス料理のコースにおいて料理の間の口直しに出されたりデザートとして出されたりします。
グラニテはフランス語で「ざらざらした」という意味があり、ソルベと比べて氷の粒が粗く、シャリシャリしています。
また、ソルベよりも甘くないという違いもあります。

フラッペ

日本ではかき氷のことをフラッペと呼ぶことが多いですが、本来のフラッペはフランス語で、クラッシュドアイスにリキュールなどのお酒を入れた飲み物のことを指します。
また、かき氷よりもフラッペの方が氷の粒が大きいという説もあるようです。
ちなみに、かき氷という名前は東京方言の「ぶっかきごおり」に由来します。

ジェラート

ジェラートはフィレンツェ発祥で、果汁や果肉や牛乳や砂糖を混ぜて作る氷菓で、イタリア語で「凍った」という意味があります。
普通のアイスクリームと比べると含まれる空気の量が少なく、密度が濃くてコクがあるという特徴があります。
ですが、乳脂肪分は4~8%と、日本の規格によるアイスクリーム(8%以上)よりは低カロリーになります。
なので、ジェラートは日本における分類では、アイスクリームではなくアイスミルク、あるいは氷菓になるようです。


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冷たいスイーツの作り方

では、ソルベやシャーベットを簡単に手作りできる作り方についてご紹介します。
それぞれの違いについても良くわかると思います。

ソルベ・シャーベット

マンゴーソルベの作り方です。

見た感じはシャーベットっぽいですが、牛乳や卵白が入っていないのでソルベなんでしょうか。
ソルベで探してもシャーベットのレシピが見つかったり、果物の果汁だけで作るレシピがシャーベットとなっているものもあります。
なので、ソルベとシャーベットを明確に分けていない方も多いようです。

  • マンゴー…1000g
  • ココナッツミルク…200g
  • メイプルシロップ…200g

マンゴーを切って皮を取り、ココナッツミルク、メイプルシロップといっしょにミキサーで混ぜます。
その後、容器に入れて凍らせ、凍ったら包丁で小さく切ってフードプロセッサーでドロドロにします。
クリーム状になったら再度容器に入れて凍らせて出来上がりです。
材料さえ手に入れば簡単そうですね。

グラニテ

オレンジのグラニテの作り方です。

  • オレンジの絞り汁…200cc
  • 砂糖…20g
  • コアントロー…小さじ1
  • その他トッピング

あらかじめバットを冷蔵庫で冷やしておきます。
ボウルに材料を入れ、砂糖が溶けるまでかき混ぜ、バットに入れて冷凍庫で2時間ほど冷やします。
その間、30分ごとにスプーンで空気を含めるように混ぜて、また平らに戻すということを繰り返します。
あとはトッピングを作って乗せて出来上がりです。
先ほどのソルベとは作り方もだいぶ違うみたいですね。

ジェラート

苺のジェラートの作り方です。

  • 生クリーム…200cc
  • 牛乳…225g
  • 上白糖…112g
  • ヨーグルト…450g
  • いちご…250g

あらかじめ生クリームを泡立て、いちごをつぶしておきます。
ヨーグルトに上白糖を混ぜ、牛乳、生クリーム、いちごも入れます。
そして、30分ごとにスプーンで混ぜながら冷凍庫で3~5時間ほど凍らせたら出来上がりです。
アイスクリーマーがあればその方が良いです。30分くらいでできるようです。

まとめ

ソルベとシャーベットの違いや、アイスクリームの種類や他の冷たいスイーツの違いについてご紹介しました。

ソルベとシャーベットは同じものとして扱われることが多いですが、本来は使われる材料が違い、牛乳が含まれるものがシャーベットになります。

アイスクリームも乳固形分と乳脂肪分によって分類されますが、ソルベやシャーベット、グラニテ、フラッペなどは氷菓になります。
ジェラートもアイスクリームっぽいですが、アイスミルクか氷菓になるようですね。

冷たいスイーツをいろいろ食べたり作ったりしてそれぞれの違いを楽しみましょう。

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