紫陽花と言えば、梅雨の時期を彩る初夏の季節の花という印象を持つ方も多いと思います。
青や紫やピンクなど彩りもきれいで人気があります。
そんな紫陽花には色によっていろいろな花言葉があることをご存知でしょうか。
そして、紫陽花の花言葉は結婚式にはタブーという話も聞いたことがあるかもしれませんが、本当でしょうか。
また、紫陽花にも種類があり、品種も多くそれぞれ名前もあります。
花言葉や種類を知ると紫陽花を見るときの印象もまた違ってくるかもしれませんよね。
そこで今回は、紫陽花の花言葉や種類などについてご紹介します。
目次
紫陽花の花言葉
初夏の訪れを告げる紫陽花。以前は公園や庭などに植えられているイメージだった紫陽花も、最近では鉢植えできるコンパクトなものなどいろいろあり、母の日のプレゼントの定番にもなってきましたよね。
品種の数も多く、今までにない形だったり季節によって色が変化したりと、色合いも花の表情も様々で魅力的なものがたくさんあります。
紫陽花にももちろん花言葉がありますが、良い意味も悪い意味も持っています。
紫陽花は花の色を変えることからか、紫陽花には「移り気」という花言葉があります。
しかし、小さな花が集まった姿から「家族団らん」という花言葉もあります。
このようにプラスのイメージとマイナスのイメージの花言葉を持つ紫陽花ですが、実は色ごとにも花言葉があるんです。
早速見てみましょう。
青や紫の色の紫陽花
青や紫の色の紫陽花の花言葉は「辛抱」「忍耐強い愛情」「知的」などです。
青や紫の色は日本でよく見られる紫陽花ですね。
長い梅雨の時期の雨からか、辛抱強いイメージの花言葉ですね。
ピンクや赤紫の色の紫陽花
ピンクや赤紫の色の紫陽花の花言葉は「元気な女性」です。
ヨーロッパでよく見られる紫陽花です。
日本の梅雨とは違い、快適なヨーロッパの気候からイメージされそうな花言葉です。
白い紫陽花
白い紫陽花の花言葉は「寛容」です。
上品なイメージの白い紫陽花は、アントシアニンという色素が無いので、どんな土壌でも色が変わりません。
なので、「移り気」という花言葉は関係ないと考えて、贈り物にも使えそうですね。
紫陽花の色が変わるのはなぜ?
紫陽花の花言葉は色によって違いますが、そもそも紫陽花の色はなぜ変わるのかご存知ですか?
七変化とも言われる紫陽花の色が変わっていく様は見事ですよね。
紫陽花の花の色が土壌のPH(酸性度)によって変わるという話は聞いたことがあるかもしれません。
紫陽花は、アントシアニンという色素の働きにより、酸性の土壌だと青い花、中性からアルカリ性だとピンクの花になります。
日本の土壌はやや酸性なので、青や紫の色の紫陽花が多く見られます。
また、アルカリ性の土壌のヨーロッパではピンクや赤紫の紫陽花が多いです。
栽培する環境によって色んな色を見せてくれるというのも紫陽花の魅力ですよね。
なお、白い紫陽花は、アントシアニンを持たないため、土壌の酸性度によって色は変わらないようです。
紫陽花を結婚式に使うのに良い花言葉とは?
ジューンブライドという言葉もあるように、6月に結婚式を挙げるカップルも多いと思います。
「移り気」という花言葉から、以前は紫陽花を結婚式に使うのはタブーとされていたそうです。
ですが、紫陽花には「家族団欒」という結婚式にもピッタリな花言葉もあります。
そして、白い紫陽花なら色が変化しないので、「移り気」という花言葉は関係ないですよね。
また、ピンクの紫陽花の「元気な女性」という花言葉は元気な花嫁のイメージに、青や紫の「忍耐強い愛情」は良き妻のイメージにもなります。
良いイメージの花言葉も持つ紫陽花は、最近では結婚式でも良く使われるようになっています。
花言葉で心配な場合は、司会者の方から家族団欒の花言葉など言ってもらうと更に良いかも。
ドレスに合わせて白を基調にピンクや青を添えるのもいいですね。
紫陽花の種類や名前
ここで、紫陽花の種類や品種について少し見てみましょう。
まずは紫陽花についてです。
紫陽花の季節や時期
紫陽花の開花時期は6月~7月ごろになります。
時期的に母の日のすぐ後に最盛期を迎えることになるので、母の日の贈り物としても人気が上昇していますね。
紫陽花の原産地は日本です。
紫陽花は元々野山に自生していたものなので、日本の気候にも合い、丈夫で育てやすいという特徴があります。
紫陽花には多くの品種があり、その数は100を超えると言われています。
品種改良も進んでおり、色々な花の形の紫陽花が流通しています。
また、梅雨の時期の花のイメージがありますが、秋ごろまで色が変わっていく姿を楽しめる品種もあります。
なお、紫陽花の花だと思われている部分は「装飾花」といい、正式には萼(がく)になります。
本来の花は「両性花」といいますが、装飾花より目立たないので勘違いされやすいですね。
紫陽花の種類
紫陽花の原種は日本に自生する「ガクアジサイ」になります。
紫陽花と言えば、花が球状になっているイメージがありますが、これは「セイヨウアジサイ」といい、ガクアジサイがヨーロッパで品種改良されたものです。
ガクアジサイは両性花の周りに額縁のように華やかな装飾花が咲きます。
ガク咲きとも言います。
また、セイヨウアジサイは手まりのように装飾花が丸く固まって咲きます。
手まり咲きとも言います。
セイヨウアジサイはガクアジサイと区別するため、紫陽花属の学名である「ハイドランジア」の名前で呼ばれることも多いようです。
ちなみに紫陽花は英語で「hydrangea」。
発音は「ハイドレインジァ」って感じです。
紫陽花の人気の品種
紫陽花は品種が多く、形や色合いも様々です。
「これが紫陽花?」「こんな紫陽花があるのか」と思ってしまうような見たことのないきれいな品種がたくさんあります。
ここでは、人気のある品種についてご紹介します。
万華鏡
花の形がとても可愛いらしいのが特徴の「万華鏡」。
もともと流通量が少なく希少性が高い紫陽花です。
ブルーやピンクの色が時間が経つにつれて白っぽく変化していきます。
花びらにきれいなグラデーションがあり、これまでにないような新しい雰囲気があります。
こちらが青。
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こちらがピンク。
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フェアリーアイ
咲き始めはガクアジサイ、咲き進むと手まり咲きになっていくという「フェアリーアイ」。
花(がく)の色も春先のピンクから夏のグリーン、秋には赤色に変化していきます。
色鮮やかな八重咲きでボリューム感があふれ、長い間楽しめるので人気があります。
ピンクはこんな感じ。
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グリーンになるとこんな感じです。
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ダンスパーティ
星のような形をした小さな花がたくさん集まりダンスをしているような賑わいから名づけられた「ダンスパーティー」。
花びらは細めで、花が咲くと星をちりばめたようにも見えてとても華やかです。
こちらはピンク。
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こちらは紫ですね。
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てまりてまり
八重咲きのかわいい花がたくさん集まり、手まりのようにまるくなる「てまりてまり」。
花びらが幾重にも重なり集まったボリューム感のあるその姿は、眺めているだけで癒されます。
1つの花房にたくさんの花がつくので、表面の花が咲いても、中からどんどん蕾が開いて色づいていきます。
ピンクはこちら。
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青はこちらです。
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コンペイトウ
お菓子の金平糖のような星形の姿が特徴の「コンペイトウ」。
がくにはかわいらしい白い縁取りがあり、涼しげな印象があります。
洋室、和室、どの部屋にもよく合います。
ピンクだとこんな感じ。
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青はこんな感じになります。
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シュガーホワイト
白いあじさいが好きな方にはたまらない、純白でさわやかな「シュガーホワイト」。
比較的大きな花はまるでリボンのよう。フリルのような切れ込みもあり、独特の魅力があります。
こんな感じです。
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西安
色の変化が魅惑的な紫陽花の「西安」(シーアン)。
西安はフェアリーアイと同じように、春から秋まで色が変化していきます。
また、花弁が厚く、丈夫で長持ちします。
こちらがピンク。
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こちらが青です。
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舞姫
マーブル模様が特徴の絞り咲き紫陽花「舞姫」。
数ある紫陽花の品種の中でもマーブル模様はめずらしいです。
花も大きく、ボリュームがあります。
こちらはピンクです。
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まとめ
紫陽花の花言葉や種類などについてご紹介しました。
紫陽花は色ごとに花言葉を持っています。
そして、悪いイメージの花言葉もありますが、良いイメージの花言葉もあります。
紫陽花も今や、どこにでも植えられている見慣れた花というイメージではなくなりました。
いろいろな種類があり、形も色合いも様々で、品種によっては秋まで色の変化を楽しめて、贈り物としてとても人気です。
梅雨のジメジメした時期に涼やかな花を咲かせてくれる紫陽花。花言葉とともに愛でるのもいいですよね。
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